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競艇はじめて物語
第3回「予想をしてみる!」 難解なデータは無視!カギを握るのは「展示タイム」だ!
予想を楽しもう!
ビギナーだからといって、当てずっぽうで舟券を買うんじゃ宝くじと同じ。わからないなりにも予想をして、思い通りに的中させてみたいもんである。
そこで、まずは予想の必須アイテム「出走表」をゲットする。
これは入口付近で無料配布しているレースプログラムみたいなもの。
出走選手名とともに、過去の成績やら使用するボートやモーターのデータがびっしり記載されている。
しかーし、初心者の私にとって暗号のような数字の解読は、まったく不可能である。むしろ、見れば見るほどわからなくなると言っていい。
理解できるのは「選手名、年齢、級別、在住地」の4つのみなのだが、それだけでも予想できちゃうのがド素人のいいところ。級別というのは、選手の成績によって上からA1、A2、B1、B2とランク付けしたもの。A1なら実力ありってことだ。
さらに年齢も重要ポイント。競艇界には50歳代でもバリバリ活躍している選手も多いそうだが、そういうベテラン選手はやっぱり技術的に優れていて、逆に若い選手は直線は速くてもコーナリングが下手だったりするらしい。
「安岐真人って名前が強そう。しかも56歳でA1かぁ。シブ~!」とか、「鳥飼眞クン、28歳のA1。なかなかおステキな条件じゃないの~」なーんてノリで、出走表とにらめっこするのは楽しいもんである。
私のようなミーハー系の女性なら、売店で選手の写真入りの新聞を買って「選手の顔」で選ぶという方法もオススメ。レースを見る目はなくても、オトコを見る目ならあるもんね!(ただし、その新聞はたっタ4面なのに500円もする!)そんな調子でキャピキャピと何レースか楽しんでみたわけだが、いかんせん、舟券は当たってくれない。やっぱ甘かったか…と、ションボリしかけたところで、私は妙な現象に気が付いた。何かの放送が始まると、オジサンたちが一斉に出走表に数字を書き込むのである。
革命的発見?!で的中!!!
ひとつのレースが終了すると、すぐに次のレースの「展示航走」(各艇がコースを2周して調子を披露。競馬でいうパドック)を行うのだが、場内放送に耳を澄ますと、直線タイムを計測した「展示タイム」を発表しているのだ!
メモれ、メモれ!んなもん、速い方が調子いいに決まってるじゃん!
これは私にとって革命的な発見であった。それまでのキャピキャピ路線に、展示タイムをプラスして予想してみると、あら不思議、かなり惜しいところまで近づくようになったではないか。
さらには、タイムだけではなく、展示航走の様子を観察しての印象もプラス。さすがに3連単は当たってくれないので、2連単にしてみたところ、なーんと42.1倍の舟券を的中させちゃったのである!
いや~、予想が当たることの痛快さときたら、たまりません!ビギナーの皆さん、こじつけでもいいから予想するべし、です!
第4回へつづく