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競輪はじめて物語
第3回「競輪場はサービス満点!」 おいしいサービス&フードがてんこ盛り!レース観戦は迫力満点の自由席で楽しもう!
立川競輪場は、太っ腹!
今回は競輪場の施設をぐるりとご案内いたしましょう。競輪場の入場料は50円。競馬場でも競艇場でも100円が相場だが、いきなり半額である。これだけでも太っ腹であるが、まあ驚くことなかれ。1部130円するスポーツ新聞がもらい放題、加えて、この日は使い捨てカイロまでドバドバ配っていたのである。ちゃっかり「2つくださ~い☆」などと言って みる私であったが、なかには10個くらい鷲づかみにしていく強欲オヤジもおりましたわさ。さらにお茶やコーヒー、ジュース各種が飲み放題。コレ、全部まとめて50円!入場するだけで元が取れてしまうのだから、笑いが止まりませんね。
観客席は特別観覧席(指定席)と自由席に大きく分けられている。ツウは特別観覧席のことを「特観(トッカン)」と呼ぶらしい。特観はメインスタンドが1000円、バックスタンドが500円。完売後は200円の立ち見券もでる。全面ガラス張りだからとても見やすいし、もちろん冷暖房完備。各シートにはテレビモニター付きの机も備えられ超便利である。 それに無料のコーヒーも特観の方が断然おいしかったりもする。ちなみにオススメの席はスタンドの後ろの方。私みたいな初心者は一番前が特等席だと思いがちだが、そうすると車券を買うたびに階段を登るはめになるので注意しよう。
競輪場って、アットホーム感が漂っている。
しかし、初めての方には敢えて自由席をオススメしたい。競馬や競艇と違って、競輪ってただでさえ“音”が少ない競技だが、特観にいるとホントに無音。そのへん、自由席はヒジョーにエキサイティングである。「シャーッ」と風をきるレースの音、大歓声とともに打ち鳴らされるジャン。選手たちの息づかいまで伝わってくる。そしてゴール後にはバカヤロー、コノヤローの怒声が四方八方から飛ぶわ飛ぶわ。
この野次を聞くだけでも楽しいもんです。バンクはかなり高さのある金網に囲まれていて異様な感じなんだけど、まさか高圧電流は流れてないよね…?(笑)。なーんて、「○○、おめでとう!」などと温かい声援を送る人も少なからずいるんですよ。ドスが利いてるけど。
ちょっと視点を変えてみると、市の施設だからなのか、競輪場って妙に公共施設っぽいアットホーム感が漂っている。車券売り場は自動式ならぬオバちゃん手渡し式だし、コインロッカーならぬ手荷物預所なんてのがあるし、すごく場違いな感じなのだが、バンクの中央にはテニスコートがあったりする(笑)。また、禁煙席があるってのも優しい配慮である。
おススメのランチは、メニュー豊富でリーズナブル!な売店で。
売店には「おふくろの手作り!」と言わんばかりの魅惑的メニューがズラリ。おにぎり1個100円、ちらし寿司250円、ふかしさつまいも100円、おでんに焼き鳥、定食、丼物など、ざっと100種類はくだらないであろう充実ぶりで、しかも値段はリーズナブルとくる。
昼時には「いらっしゃ~い、おいしいですよ~」とオバちゃんたちの賑やかな掛け声が飛び交い、ついフラフラ~っと吸い寄せられてしまうワタシ。「揚げたての串カツいかが~?」なんて言われちゃあ、もうたまりません。レストラン(というか食堂)もあるけど、ランチは売店で買ってオープンエアでいただく。コレ、絶対にオススメです!
第4回へつづく