競輪入門 競輪を楽しむための基礎知識
「競輪」とは?
競輪とは定められた距離を自転車のペダルを踏み抜いて、誰が一番最初にゴールするかを争う競争です。競輪が「競走」ではなくて「競争」なのは速く走るだけではなく、他の選手を押しのけてでも自分が優位に立とうとする競争の要素がより強いためです。
「開催(レース)のしくみ」
競輪のレースはトーナメント方式で勝ち上がっていくしくみになっています。基本的には3日間で行われ、それぞれ
1日目:予選
2日目:準決勝
3日目:決勝
というトーナメント方式が基本となっています。開催日数としては各競輪場で1ヶ月に1開催として、前節(3日間)・後節(3日間)の計6日間行われるのが基本です。
「競争方法」
・先頭固定競走
出走する9人の選手のほかに、先頭誘導員がレースを引っ張る競走方法。この先頭誘導員がいることによって、先頭を走っている選手も空気抵抗を受けることなく走ることが可能になり、9人全員が平等の条件でレースを行うことができます。

・普通競走(トップ引き)
先頭誘導員がいなくて、代わりに6枠5番の選手が先頭を走って、先頭固定競走での先頭誘導員の役目をしてレースを引っ張るという競走方法。したがって、トップ引きの選手はたいがい9着となります。しかし、その分トップ引きの手当てというものが支給されるので、「このレース勝ち目がないな」と判断した選手などが自己申告してトップ引きの役目をします。車番制が導入される前までは主なレース方法でした。
「競争の種類」
競馬に新馬戦、障害レース、重賞戦(GIなど)があるように競輪にも競走に種類があります。
競輪レースの種類
「普通競輪」 毎月開催されている下の3つ以外の競輪。A級・B級の選手がほとんど。
「S級シリーズ」 S級2・3班の選手が主として出場する。
「開設記念」 各競輪場の開設を記念して行われるS級戦で、S1・2・3班が出場する。
「特別競輪」 年間6開催ありそれぞれ、日本選手権競輪(ダービー)、高松宮杯競輪(東西対抗戦)、オールスター競輪、全日本選手権競輪、寛仁親王牌競輪、競輪祭(競輪王・新人王)。
選考基準が非常に厳しくS級の上位でないと出場は難しい。特別競輪は通常の開催とは異なり賞金も数千万になる。全ての特別競輪で優勝することをグランドスラムという。
「ふるさとダービー」 S級の選手のみで行われる4日制の競輪。年2回行われ、位置付けとしては準特別競輪となる。しかし賞金は高額で、非常に盛り上がる。
「共同通信社杯競輪」 年明け最初に行われる大きな開催。この開催でその年の選手の動きがわかるという人もいる。競馬で言えば金杯のようなレース。
「競輪グランプリ」 毎年12月30日に行われるレース。その年の特別競輪の覇者と獲得賞金上位の9人が高額な優勝賞金をめぐって争う。
「SA混合戦」 S級選手とA級選手で行われる開催。実力ではやはりS級選手の方が上。
「オールA級シリーズ」 A級選手のみで行われる開催。4日制の1日10レースで行われる。
「国際競輪」 外国人招待選手とS級選手が争うレース。
「バンク」とは…
競輪を行うコースのことをバンクといいます。バンクには500メートル・400メートル・333メートルの3種類があり、それぞれ500バンク・400バンク・3.3(サンサン)バンクと呼びます。バンクによって1周の距離が違うので、2000メートルのレースだと、500バンクなら4周、400バンクなら5周、3.3バンクなら6周と周回数が違ってくるので注意しないといけません。
また、競輪場によって、同じ500バンクの競輪場でも直線の距離が違ったり、コーナーの膨らみ、形が違うというように、各競輪場ごとに特徴があるので、それぞれの競輪場に個性があることを覚えておきましょう。

ちなみに全国バンク別の競輪場数は以下のとおり。(競輪場は全国で50あります。)
バンク別競輪場
「3.3バンク」 8ヶ所 前橋ドーム、松戸、伊東温泉、小田原、富山、奈良、西宮、防府
「400バンク」 34ヶ所 3.3バンクと500バンクにのっていない34ヶ所の競輪場
「500バンク」 8ヶ所 宇都宮、大宮、千葉、大津びわこ、高知、松山、門司、熊本
「選手の識別」
競輪は6枠9人制で行われます。選手が車番によって、色で識別されますので覚えておきましょう。
選手の識別
枠番 1 2 3 4 5 6
車番 1 2 3 4 5 6 7 8 9
青白 黄黒 緑赤
「選手の級別」
競輪選手は4,300人前後いるが、実力によって、以下のようにランク付けされています。
競輪レースの種類
S級(1~3班) 430人~440人
A級(1~4班) 2,400人~2,500人
B級(1~2班) 1,400人~1,500人
となっており、S級1班はこの中で130人しかなれないスーパースターなのです。この級別はレーサーパンツでも差があり、黒地に赤色のタテ線があり、そのタテ線の中に白い7つの星があり、A級は黒地に白のタテ線が3本、B級は白のタテ線が2本となっています。また、毎年競輪学校を卒業してデビューしてくる新人はB級2班に格付けされたのちに、新人同士の対戦である新人リーグに出走し、その成績によって、A級1班からB級2班まで各級班に振り分けられます。
提供:三恵書房
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